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特集記事
編集部が取材した記事を楽しむ事が出来ます。

最新技術を駆使「ソルブ “LOB” ATHLETE」コイル〜オフロードサービスタニグチ

2016.10.31

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大手スプリングメーカー「中央発條」と「タニグチ」との共同開発で誕生した
「ソルブ “LOB” ATHLETE」コイル。

そのスプリングには、
「デュアルレート」という特性と
「SASC」という最新技術が投入されている。
その実力はいかなるものか、早速テストフィールドへ車両を持ち込むことにした。

(写真・動画:佐久間 清人)

より高い運動性能を求めるユーザーたちの声に応えたい!

ジムニーリフトアップサスペンションの定番とも言うべき「ソルブ“LOB”」コイルサスペンション。オフロードサービスタニグチの取材の脚に、幾度となくこのサスペンションを装着したデモカーをお借りしたが、まさに秀逸という言葉しか浮かんでこない。

ここでご紹介する「ソルブ “LOB” ATHLETE」コイルは、「ソルブ“LOB”」サスペンションの運動性能をさらに高めたコイルなのだが、ここで読者諸兄にお断りをしなければならない。

それは、市街地から高速道路、ワインディングといった日常的な走行から、時には自分のペースで林道を愉しんだり、仲間達とたまにオフロード走行といったユーザーならば、この「ソルブ“LOB”」コイルで十分にこと足りるということだ。

では、なぜより運動性能の高いコイルが必要となったのか。

「ソルブ “LOB” コイルを装着したユーザーさんたちが、よりハードな林道やクロカン走行を臨むようになったんです。すると、もっと運動性能の高いコイルを求める声が届いて来ましてね。そこで、よりハードな走りを求めるユーザー達を満足させるようなサスペンションを開発することになったのです」とオフロードサービスタニグチ原氏は、開発のきっかけを語る。

それでは、製品名に「ATHLETE」と銘打たれたコイルの実力はいかなるものなのか。いかにして「ソルブ “LOB” 」コイルを超える運動性能を、「ATHLETE」コイルに与えることが出来たのか?

その答えは、中央発條が持つ最新技術「SASC」を採り入れた、大きくはふたつのばね定数を持つ「デュアルレート」にあったのだ…。

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意欲作!「ソルブ “LOB” ATHLETE」コイル デビュー

力作が続くオフロードサービスタニグチのパーツ開発。弊社HPでもご紹介させて頂いた「Fineコンピューター」では、日常走行域でのトルクやレスポンスの向上をはかり、快適なドライブフィールを手に入れることを可能とした。そしてさらに高い運動性能を求めた「Fineコンピューター“Sport”」は、アグレッシブな走りを追求するユーザーたちの間で、話題を呼ぶ製品となっている。

そんな同社が、ジムニーJB23/33用「ソルブ “LOB” ATHLETE」コイルをリリースした。

この“ATHLETE”コイルは、ソルブ“LOB”コイル同様、大手スプリングメーカー中央発條との共同開発。中央発條が持つ「SASC」の技術を3リンクリジッドに応用したのが“LOB”コイル。そしてLOBで培ったノウハウを駆使し、コイル単体のあらゆる箇所から、ばね定数をミリ単位で設定。幾度のトライ&エラーを重ね、開発は進められた。

この「SASC」の技術を活用することで、ストローク時にバネの湾曲を抑え、バンプラバーの土台やスプリングベッド部、ショックアブソーバーといった脚回りの各部やフレームにコイルスプリングの干渉を防ぐことが可能となり、スムースかつ充分なトラクションがタイヤに伝わる理想的なサスストロークを実現したと言う。

早速、“ATHLETE”コイルの性能をチェックすべく、同コイル(キット)が装着されたデモカーをテストコースへ入れることとした。

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中央発條との共同開発「デュアルレートコイルスプリング」の乗り味とは…

タニグチが開発した“ATHLETE”コイルは、巻が細かい(密巻)部分と巻の荒い部分(荒巻)=ふたつの異なるピッチに巻かれたコイルスプリング。コイルの線径はいずれの箇所も同一であるため、荷重がかかると、すべての巻の部分で均一に縮んで行く。すると巻きの細かい部分が先に密着し、実質的には巻数が減少する結果、ばね定数が上がるのだが、このばね定数が2段階に大きく変化する「デュアルレート」を採用している。

ダートのような多少の荒れた路面や、オンロードでも小さな荷重がかかるような場面では、初期ストローク(第1ばね定数)がソフトな乗り心地を与えてくれる。そして大きな荷重のかかるタイトなコーナーでは、第2ばね定数が稼働し、コシのある走りがドライバーに安心感をもたらしてくれる。なお、ここに硬いという感覚はない。ハンドルを切る方向に、安心してクルマが応答する素直なフィーリングと言えるものだ。

モーグルのような起伏が激しい高荷重なシチュエーションでは、ほど良い姿勢を保ちながら、コントロール性をしっかり確保する。それは、「ばねが持つ反発する力の伝わる方向を、設計者の意図通りしてしまう」という“SASC”の技術により、トラクションは確実に路面へと伝えられているからだ。

オンロードからオフロードまで、駆け足で行った「ソルブ “LOB” ATHLETE」コイルのテストドライブ。「ドライビングテクニックが、一日にして向上した」というのが、このサスペンションに対する率直な感想だ。

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(詳しくは上の動画を参照頂きたいのだが)コイルではストローク量の目安が分かりづらいため、同じ様にストローク量が変化するダンパーに目印を付け、ばね定数の変化を説明しよう。
図の中央が1G状態(車両静止状態)。その右の図が、ばね定数が第1⇄第2と変わる変化点で、さらに荷重がかかる(縮む)と、第2ばね定数が稼働。左の図は、フルリバウンド時(第1ばね定数が稼働)のイメージ図。

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本画面一番上の写真と併せてご覧頂きたい。1G状態(クルマを地面に静止させ、車両重量によりスプリングが少し縮んだ状態)では、密巻(巻が細かい部分)部分でも線間密着している箇所がない。 走行時に荷重がかかり始めると、密巻部分がやがて密着。例えばコーナーに差し掛かると、車体の姿勢を保ちながらコシのあるフィーリングで、駆け抜けることが出来るのだ。

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大手スプリングメーカー「中央発條」とのコラボレートで完成したソルブ “LOB” ATHLETE コイル。 コイルスプリングの設計時に、専用の設計ソフトを駆使。曲げ加工を行うポイントを100カ所以上とり、ばねが持つ反発する力の伝わる方向を、設計者の意図通りしてしまうという、中央発條の画期的な技術「SASC」により開発された。車高アップ量2.5〜3インチ。
JB23/33用:¥42,000/台(税別)

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ソルブ“LOB” ATHLETE コイルの特性を最大現活かすよう組み合わせたサスペンションキット。 スタンダード仕様他オンロード、オフロード…といったユーザーの好みに応じた選択が可能。 JB23/33用:¥145,600〜330,500/セット(税別)

<お問い合わせ>
オフロードサービスタニグチ/http://www.ors-taniguchi.co.jp/