Translate »
  • Chinese(Simplified)
  • English
  • German
  • Italian
  • Korean
  • Russian
  • Thai
特集記事
編集部が取材した記事を楽しむ事が出来ます。

【林道ツーリング】福島県/鶴石山林道他

2016.05.13

mag-1605-01

走りやすくないじゃん

 雨水の流れにより、路面には深い溝が掘られている。気を抜いていたらステアリングを大きく取られるし、オーバースピードで飛び込むとかなりの衝撃に見舞われるだろう。走りが楽しめる林道だ。乗用車だと厳しいだろうが、そんなダートを苦もなく走るのが四駆の醍醐味! これこそが林道を走る本来の目的である。

 

 それにしても荒れている…。ちなみに愛用している『ツーリングマップル』には『よく整備された走りやすいダート』と記載されているのだが? この地図を頼りに来た乗用車は、荒れた路面を目の前にして確実に引き返すだろう。四駆のみが楽しめるエリアだ。

 

 その場所は、常磐道『いわき三和IC』の西側にある山中。『日渡高野林道』と『鶴石山林道』、『宮沢林道』、『盤木沢林道』、『硯石林道』、『折松林道』が走っている林道群。トータルで約43kmものダート走行が楽しめる、林道パラダイスである。

 

 都内から『いわき三和IC』まで約230kmで、スタート地点となる『日渡高野林道』まではICから5kmほど。アクセスの良さも大きな魅力と言えよう。『鶴石山林道』が通っている『鶴石山』が標高の最高地点であり、その数値は767.5m。低山のために眺望はほとんど期待できないが、その代わりに荒れたダートランが楽しめる。所々にジムニーサイズのタイヤがスッポリとハマる深さ&幅の大きな溝があるから、一瞬たりとも気を抜けない。ビギナーでも走れると思うが、相当に緊張するハズ。まぁ、この緊張感を味わえるのが、林道ツーリングの大きな魅力だからね!

 

 『日渡高野林道』からアプローチして、そのまま繋がっている『鶴石山林道』を走る。標高が高くなるに連れ、山肌から滲み出る雨水が増えてきた。路面にも流れだして、溝をさらに深く削っていく。これで大雨が降ったらますます走るのが楽しくなるじゃないか! 「雨が降らないかな〜」と期待。ちなみに当日も降水確率は80%であったが、いつも通り(?)『超晴れ男』の我々ふたりだから曇り空のまま。この時ばかりは雨が降って欲しかった…というのは、欲張りってもんですな。

mag-1605-02交通量が少ないため、ワダチ部分からも雑草が伸び放題。緑豊かだが、荒涼とした雰囲気が漂っている。廃道チックでイイ感じだ。

通行止めの一歩手前状態

 かなり荒れていた硯石林道だったが、鶴石山を越えるとついにと言うべきか、路面状況が良くなった。そのまま進むと盤木沢林道へと繋がる。この林道のみ『多少ラフ』と書かれているが、『日渡高野林道』と『鶴石山林道』ほど荒れてはいないのでは? それでも「もっと荒れていたら楽しいな〜」と期待した。

 

 路面はフラットダートが続く。そして立派な切り通しを超えて少し走ったら、右手にジムニーの3倍以上はある大岩が落石していた。こんな落石に直撃されたらイチコロだ…。その山肌は整備されておらず、土が剥き出し状態のまま。今でも少しずつ崩れているようなので、そそくさと走り抜ける。

mag-1605-03ジムニーの3倍以上もある落石。さすがにこれをまともに喰らったらひとたまりもないな…。くわばら、くわばら。

 

 

 そして緩やかな右カーブを曲がっていると前方で土砂崩れを発見。「あれっ? もしかしたら通れないんじゃね?」。

 

 大きな土砂崩れで、コーナーリングの最中は道を完全に塞いでいるように見えたが、ジムニーなら何とか走れそう。とは言え、右側は崖なので慎重に進む。コレだよ、コレ! この緊張感が溜まらんのだよ !!

 

 それにしても、あの状態で通行止めになっていなかったことに感謝! 通行するクルマがほとんどないから、まだ管轄に連絡が入っていなかったのかな? それとも軽自動車なら走れるのでほったらかし? いずれにせよ「ジムニーで良かった〜」と強く実感したのであった。

mag-1605-0445mmアップサスがフルストローク状態。こんな凸凹が多いので、乗用車が無傷で走るのは無理だろう。これぞクロカン四駆の特権だ。

 

 

mag-1605-05ヤブこぎも多かった…。最初の内はスクラッチを避けるためにゆっくり走っていたが、距離が長いので途中から諦めた。

 

 

mag-1605-06硯石林道は通行止めで走れなかったが、約35kmものダートランを楽しめた。1日でこれだけ走れれば十分に満足!

 

海鮮尽くしでお腹イッパイ!

 さて今回の宿だが、林道の近くに魅力的な温泉があったけれども、少し足を伸ばして茨城県の太平洋沿いにある『平潟港温泉』の『まるみつ旅館』を選んだ。理由は…「あんこう鍋」に惹かれたからである!

 

 『あんこう鍋』は冬の料理だから「時期的に早いのでは?」と思っていた。しかし『あんこう』は通年採れると知り、迷うことなく選んだのである。そんな『あんこう』が水揚げされる平潟港で新鮮な『あんこう鍋』(あんこうのドブ汁)と『温泉』を同時に堪能できるのが『まるみつ旅館』なのだ。

mag-1605-07床全面に畳が敷かれている、『まるみつ旅館』の大浴場『和室風呂温泉』。なんとも豪華な造りで、長湯するのに最適!

 

 

 『あんこう鍋』に加えて、新鮮な刺身も『まるみつ旅館』の大きなセールスポイント。『金目鯛』に『黒サザエ』、『カニ』、『ヒラメ』、『あぶり的鯛』、『牡丹海老』、『真鯛』、『ホウボウ』、『鰈の酢ジメ』、『イナダ』とボリューム満点。さらに『マコガレイ』の煮付けと、海の幸尽くし。

 

 ちなみに『あんこう鍋』は野菜とあんこうの部位全て、そして味噌を煮込んだもの。野菜とあん肝、味噌の織りなすハーモニーは、非常に濃厚で深みがある。見た目はややグロいが、味は格別。個人的には鍋物の中で一番好きである。冬になったらまた食べに来よう〜っと!

mag-1605-08豪華&新鮮なお刺身。全部で10品目あり、これで1人前なのだからなんとも贅沢! 味は言うに及ばず。美味かった〜 !!

 

 

mag-1605-09名物『あんこうのドブ汁』。あん肝から溶け出した肝油(赤色)が、まろやかで奥深い風味にひと役買っている。とにかく美味い!

 

 

mag-1605-10県道20号線から『硯石林道』へ向かう途中にある軽食&喫茶『café de buddy』。居心地が良い、まさに穴場な喫茶店だ。

 

 

mag-1605-11カニ好きなら、福島県いわき勿来町の国道6号線沿いにある『かに船』は絶対に外せない。様々なカニ料理が味わえるのだ。

 

 

文/内田靖 写真/山岡和正