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特集記事
編集部が取材した記事を楽しむ事が出来ます。

復活!! ジムニー祭り

2016.02.28

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15年の歴史に華々しく幕を下ろした「ジムニー祭り」。
新たなイベントとして生まれ変わり、
我々の前に現れるんだろうと、
このイベントを訪れた多くが思っていたに違いない。
そんなジムニーの一大祭典が、
今年「ジムニー祭り」として還ってくる事になった。

(レポート:水島 仁)

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数万人規模を抱えた「ジムニー祭り」

第二回大会以来、本誌ではこのイベントを毎年の恒例行事としてお届けして来た。訪れるギャラリーは毎年増え続け、1~3万人規模の一大イベントへと成長。メインレースとなる「ジムニーレース(現在はJSTC)」は、エントラントが200台を数えた。

毎年カメラを片手に参加をしていると、顔見知りが多くなる。あのとき子供だったあの子が運転免許を取得…。ライフワークのひとつとして、すっかり定着していたイベントだった。

「惜しまれながら、フィナレーを迎えたい」。
一本太い筋の通った、ジムニー祭り主催者矢羽々氏(エヌズステージグループ代表)らしい幕引きだった。それゆえ、20年近く親交を頂いている私からしてみれば、今一度「ジムニー祭り」の名称を持ち出してくる事は、想像出来ないことだった。

矢羽々社長(以下、敬称略)「もうジムニー祭りは、思い出のひとつにしまっておこうと思っていたんだ。しかし、いざ終わりを告げてみると、多くの人たちから、“続けて下さい!”と、多くの声が寄せられてね。僕だけじゃなく、30人からのスタッフたちが、それぞれの持ち場で、声をかけて頂いてね。こんなにも多くの方達に、愛され、惜しまれた事に改めて気付いたんだよね」。

本誌「私も同感(笑)。では、矢羽々社長の気持ちを動かすきっかけはなんだったんですか?」

矢羽々「たまたまFacebookを見ていたら、毎年ジムニー祭りに選手としてご主人が参加している奥さんからコメントが届いていてね。今年、あのとき生まれた子供が三歳の誕生日を迎えました。そんな折なので、コメント入れさせて頂きました…。」

矢羽々『「陣痛が始まり病院に入りました。でもその時がジムニー祭りの日に重なってしまって。旦那は、ジムニー祭りで走るんだといって、私独りで出産を迎えたんです。でもその事を言いたいのではないんです。ウチの旦那からジムニー祭りを取り上げないで下さい!」
さすがにこの意見には参った。女性にとって最も大切な一瞬を、ジムニー祭りが取り上げてしまった。謝るべき立場の俺が、逆に、取り上げないで下さいって。そんなエピソードをお客さんにしたら、実はウチも、私の旦那も…。それで、これからも続けて行こうって考え直したんだ』。

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ジムニー乗りのためのジムニーイベントへ

水島「復活するジムニー祭りですが、新たに考えていることがあるかと想像されますが」

矢羽々「これまでジムニー祭りは、複合車種によるイベント要素も強かった。しかし、これからのジムニー祭りは、イベント名の通り、ジムニーだけのイベントにしたいんだ。レースはもちろん、女性も子供も、ジムニーで一日遊べるようにね。原点に還る。これがエヌズステージスタッフ全員の意見かな」

水島「JSTCレースは、ノーテストガイズなど、様々なクラブチームや選手達が切磋琢磨して、全国規模のレースとなりました。若者達が入って来ているものの、僕たち同様、一線級の選手達も中年の仲間入りを果たしましたね」

矢羽々「ジムニーの草レースからJSTCへは、ノーテストガイズをはじめとする選手達が作り、育ててくれたんです。でもこれからは、エヌズステージがレースを創って行きたいんです」

水島「昨年一年間、矢羽々さんは可能な限りレースに参戦していましたね」

矢羽々「昨年一年間、イベントを主催しながら、必ず僕も一エントラントとして、レースに参戦して来ました。それは選手達とともに走る事で、生の声を拾いたかったし、レースというカテゴリーを自分の中で感じてみたかった。選手達はレースに何を求め、どんなレギュレーションが公平で、そんな声に主催者はどう応えるべきかってね」

水島「見つかったものは!」

矢羽々「ひとつ目は格式を持たせたいと言うこと。昨年テストケースとして行って来たジムニーダートレース(JSC )は、今年正式レースとして開催したい。それもJAF公認のレースとしてね。本物の競技としてJSCを育てて行きたいんだ。
そして二つ目は、JSTCに若者を入って来てもらうことかな」

水島「具体的には」

矢羽々「TOYOTAさんが行っているハチロクのレースの様に、指定部品を決めて同一コンディションでしのぎを削る。そうすれば、最低限の装備品でレースへの出場が可能になる。そうやって、裾野を広げ、次世代にこのイベントとレースを残して行きたいんだ!」

水島「矢羽々さんにとって、ジムニー祭りとは」

矢羽々「ジムニー祭りは、参加してくれた皆に育てられ、愛され続けて来たイベント。そして僕を、エヌズステージ社員達を育ててくれた思っています。だから今度は、俺たち我々エヌズステージが恩返しをさせて頂く番。三年前独りで分娩台に上った奥さん命がけの言葉にも必ず応えたい。そう、あのときのお子さんが、エントラントとして出場してくれるよう俺たちも頑張らないとね!」

2016年5月29日。ジムニー祭りJSTC決勝レースの夕餉。
「パパが一番格好よかった!」
「そうだよね!」
4歳になったあのときのお子さんを真ん中に、家族の団らんが営まれているに違いない。

 

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<ジムニー祭り第16章(仮題)>
◆開催日:2016年5月28日(土)~29日(日)
◆開催場所:サーキットパーク切谷内(青森県八戸市)
◆お問い合わせ:エヌズステージグループHP/http://www.ns-stage.com