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特集記事
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【林道ツーリング】千葉県・林道東山線他~

2015.05.22

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数十㎞続くロングクラスはないものの、数㎞のショートクラスの林道なら千葉県にもたくさん残されている。

東京のお隣さんとはいえ、移動には慢性的に渋滞する首都高を使うため、今ひとつ気分が乗らない…。

しかし中央環状線の山手トンネルが湾岸まで延びたおかげで、早朝であれば『海ほたる』まで30分ほどで行けることになったのだ。

そこで今回は、久しぶりに千葉の林道を巡ることに決定!

 

千葉がグッと近くになった!

筆者は渋滞が大嫌いだ。まぁ誰も好きではいないと思うけど(笑)。渋滞している道をチンタラ進むなら、遠回りで時間がかかってもイイから流れている道を選ぶ。そんな性格の筆者だから、自宅から首都高の中心部経由で向かわなければならない千葉県は『近くて遠い存在』であった。

しかし、3月7日遂に首都高中央環状線が全線開通。お馴染みの山岡カメラマンが早速使ったところ、アクアラインの『海ほたる』まで自宅から30分で行けたという。早朝だったこともあるが、これまでは最低でも1時間はかかっていたから驚きの時間軽減である。ストレスなしで千葉に行けるではないか! ということで、今回は約2年振りに千葉の林道を走ることにした。

千葉と言えば『海』。そして『海』と言えば『新鮮な魚介類』。温泉は多くはないが、評判の高い宿は少なくない。もっとも、林道が密集しているエリアは少なく、またそこは前回訪れたのでパス。移動距離は長くなるが、2日あれば何本か走れるだろう。

宿や走るコースなどを計画していた最中にAPIOの河野社長(以下・河野さん)から電話が入った。そこで今回のツーリングが話題となり「久しぶり行きますか?」と誘ったところ「是非とも!」と即答。ジムニー2台&3人での旅となった。

河野さんとはアクアラインの『海ほたる』で待ち合わせ。早朝ではなかったけど、首都高の永福町ICから30分で到着! ここまで来たら房総半島に着いたようなもの。自宅から1時間以内で来られたのだから、便利になったものだ。

 

幸運続きで後が怖い…

宿は館山駅からクルマで約15分、海沿いにある『海の湯宿 花しぶき』を選んだ。オーシャンビューのロケーション、料理、温泉、サービスのトータル面で高評価を得ている人気の宿だ。

そして林道はあれこれ考えた結果、まずは『養老渓谷』の近くを通っている『月崎大久保林道』と『大福山林道』を走破。その後小湊に向かって南下しながら途中に数本の林道を走ることにした。

当日は降水確率70%だったが、千葉に入っても曇ったまま。相変わらずの『晴れ男』を発揮しながら『養老渓谷』を目指す。途中に小湊鉄道の踏み切りがあり、周辺に菜の花が咲いていたので撮影タイム! 電車は時間に1本のペースだろうから、ジムニーとのツーショットは最初から諦めていた。しかし、いい感じで2台のジムニーが離れている時に遮断機が鳴り出し、予想外のシャッターチャンスをモノにできたのだ。天気に加えて運も味方してくれるとは! 何だか後が怖いな…。

1505-CHIBA-02鉄道ファンに人気の小湊鉄道。菜の花の撮影中、運良くシャッターチャンスに恵まれた。

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『月崎大久保林道』に向かう途中にあった林道。地図に載っていないから、新しく作られたのかな?

 

その不安が的中!秋は紅葉、そして春先は桜が綺麗だという『月崎大久保林道』は完全舗装化されていたのだ。さらに繋がっている『大福山林道』もダート路面は少しだけ。これはやられた。さらに雨も降り出してきて、最悪の状況に…。

小湊方面へ向かうが、ここも通行止め…。年度末のためか、近辺にある林道のほとんどは補修工事されているようである。さて、どうしよう? 3人で地図を見ながら『林道東山線』にチャレンジすることに決定!

整備が行き届いていて、ビギナーでも安心して走れる林道だ。眺望は楽しめないが、ガードレールなどの人工物がないので自然を噛みしめるには十分なロケーションだ。往復で約4kmと短い距離ではあったが、とりあえずダートを走れたので満足&ひと安心。

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千葉の林道は『切り通し』や『トンネル』が多いのが特徴。低山だから作業しやすいのだろうか?

 

海と山を楽しめるのが大きな魅力

『海の湯宿 花しぶき』は、リピーターが5割を超えるという大人気の宿。今回も平日なのだが、見事に満員御礼だった(予約したら最後の一部屋で滑り込みセーフ!)。

すぐ目の前に館山湾が広がっており、部屋は全室オーシャンビュー。温泉は大浴場の他、貸し切りの露天風呂を2タイプ備えている。そして料理は地元の定置網漁からその日に仕入れた旬の地魚(特別メニューには南房総名物の伊勢エビやアワビもあり)、地元の農家から、これまたその日に仕入れた野菜を使用。ベーシックプラン(2名1部屋)で1.7万円と数字だけを見れば高価だが、サービス内容を知れば非常にコストパフォーマンスに優れているのだ。我々3人が大満足したのは言うまでもない。

2日目は、宿のスタッフに教えてもらった『蕎麦屋』と『ワッフル屋』で舌鼓。確かな地元情報だけに、いずれも120点の味&サービスであった。

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鴨川市にある人気の食堂『まるよ』の天ざる蕎麦。蕎麦以外も豊富なメニューで、ボリュームも満点。千葉県鴨川市花房33-1

 

さてと、あとは帰路の途中にある『増間林道』を走るだけ。3.5kmと短いが、千葉に残された林道としては十分な距離と言える。千葉の林道は信州あたりの林道と比べて、路面が柔らかい。ゴツゴツとした乗り心地ではないので、走っていて体が楽だ。ただし、標高が低いので眺望はほとんど期待できない。

この『増間林道』は、走りに来る人が少ないのだろうか? それとも前日の雨の影響なのか、全体的に荒涼とした雰囲気が漂っている。路面状況は悪くなかったが、ビギナーの単独行だと不安を感じるかも。逆に大自然を感じたい人には打って付けと言えよう。

今回通行止めで走れなかった分を含めて、千葉にはまだまだ未踏の林道が残されているようだ。かなり身近になったから、近い内にまた訪れるつもりだ。

1505-CHIBA-06『海の湯宿花しぶき』の夕食の一品。当日採れたサザエ、ウニ、カンパチ、マグロ、スズキ、マダイ、イシダイというなんとも贅沢な盛り合わせ。

 

1505-CHIBA-07これも夕食の一品『地蛤の酒蒸し野菜ソース掛け』。初めて味わう、何とも絶妙なハーモニーを奏でていた。まさに創作懐石だ。

 

1505-CHIBA-08『海の湯宿花しぶき』のエントランス。昭和58年に小さな民宿から始まったというのが信じられないくらい立派な建物だ。

 

1505-CHIBA-09貸し切りの露天風呂。着替え用の部屋(冷暖房&トイレ、洗面台付き)が備わっているのが嬉しい。他に四角い湯船もある。

 

1505-CHIBA-10『花しぶき』のスタッフに教えてもらった『おやつマルシェ』のワッフル。作りたてで、店内で食べられる。千葉県館山市安布里223

 

1505-CHIBA-11『出雲そば八雲』の出雲そば。黒みが強くて表面はざらざらとしているが、コシがあって喉ごしも良い。千葉県館山市北条1116-7

 

1505-CHIBA-12全体的に荒涼とした雰囲気が漂っている『増間林道』。3.5kmのピストン林道だが、なかなか走り甲斐があって楽しい。

 

1505-CHIBA-13林道を走り終えた後に浜辺でひと休み。すぐに海から山へとアプローチできるのが千葉の大きな魅力。夏なら海水浴も楽しめるのだ!

 

文章:内田 靖/写真:山岡和正

協力:APIO